FOSS4Gを使ったレシピ

*当エントリは、 FOSS4G Advent Calendar 2011 の12月27日分として投稿したものです。

ここ数年、私がサンタさんにお願いしているものは・・「フードプロセッサー」です。

もこみち君のアレ(音が鳴るので注意)とか、実演販売の生CMをついつい見てしまいます。
クリスマスはすでに過ぎましたが、今年も届きませんでした・・・

さて、2011年も今日を入れるとあと5日となりました。

そこで、年の瀬にあたって今年の業務を振り返り、FOSS4Gを利用したものをリストにしてみました。

・紙地図情報のベクタデータ化(ex.旧版地形図, 土壌図etc..)
・3Dデータの作成(ex. 河床地形データ, ボーリングデータ etc..)
・水文解析 (ex. 年流出量の推定, 流域の抽出 etc..)
・ネットワーク解析 (ex.サケ科魚類の遡上解析, 某公共施設の最適配置案作成 etc..)
・衛星画像を用いた土地被覆分類 (ex.畑地の更新状況把握, 湿原植生の分類 etc.. )
・大学生向けのGIS演習の企画・立案

他にもありますが、主なものを挙げるとこんな感じです。
これらのお仕事には、

・Grass
・Quantum GIS(QGIS)
・R

を使用しました。

上記のような業務を行っていると、

Q:手持ちのデータに対して YYYのようなデータ処理(またはYYY解析)をしたいがどうしたらよいか?
A: AAAというソフトウェアで処理できる。XXXというコマンドを用いるとよい。
Q:ではどのような準備が必要か?
A: データのフォーマットを変換する必要がある。BBBというライブラリを使うとよい。

という問答がよくあります。

答えるのは私や他の誰かでもよいのですが、
基本的なデータ処理や解析については、適切なソフトウェアやコマンドを検索可能な形に整理して、 ”ここを見ておいてくださいね” と対応したくなります。

そのためには、

AAAというソフトウェアのXXXコマンドを用いるとYYYの処理ができる

ではなく、

YYYの処理にはAAAというソフトウェアのXXXコマンドを使用する

という目的とする処理・解析をキーにした情報の整理が必要となります。

また、FOSS4Gの枠内で問題解決ができればよいので、ソフトウェア横断的な情報になるでしょう。
同じことを感じている人は他にもいると思うので、
来年には、

「XXXX学を対象としたFOSS4Gによるデータ処理ガイド」

という書籍やサイトがでてきていそうです。

さて、もし冒頭のフードプロセッサーがすでにキッチンにあるならば、次にサンタさんにお願いしたいのはレシピ本だったりするわけです。
まあでも、大人ならそれぐらい自分で買いなさい、とサンタさんに諭されそうです。

それはFOSS4Gにおいても同様で、自分から動け、ということなのでしょう。

そこで来年は、データ処理レシピの作成・収集を進めて

「FOSS4GにおけるCOOKPAD」

のようなものはどうしたら成立するか、考えていこうと思います。

元旦になる前に新年の活動指針を立てたところで、

それでは皆様、よいお年を。